お口の中には、病原性の低いものから非常に高いものまで、さまざまな種類の歯周病菌が存在します。
中でも強い毒素を出し、歯周病を進行させるのが「レッドコンプレックス」と呼ばれる細菌群です。レッドコンプレックスを構成する3つの細菌は、それぞれ歯周病の進行に大きく関わっています。
いずれの細菌も内毒素によって歯周組織を破壊し、歯周病を悪化させ、歯の喪失を引き起こします。内毒素とは、細菌の細胞壁に含まれる物質で、炎症を引き起こし、あごの骨を溶かす作用がある毒素のことです。
通常、健康な歯周ポケットでは問題にはなりませんが、歯茎が腫れて出血するような状態になると、細菌は血液中の赤血球や鉄分、タンパク質を栄養源とし、急激に病原性を高めます。
以下がレッドコンプレックスと呼ばれる細菌です。
慢性歯周炎の原因菌であり、プラーク(歯垢)や歯石に付着する能力が高いという特徴があります。内毒素を放出してあごの骨を溶かす作用があり、口臭が悪化する原因にもなる細菌です。酸素を嫌う性質があるため、歯周ポケットの深部に潜んでいます。
特にP.g菌は病原性が強く、歯周病の進行に大きく関与します。
タンパク質分解酵素を産生し、内毒素によって歯周組織を破壊します。
P.g菌と同様に酸素を嫌う性質があり、歯周ポケットの深部に潜む傾向があります。
歯肉から血管内に入り込み、歯周組織を破壊して免疫機能を低下させる働きを持っています。
歯周病の予防や再発防止には、毎日の正しいセルフケアが欠かせません。
しかし、自己流の磨き方では汚れを十分に落とせず、かえって歯周病のリスクを高める可能性もあります。そのため、専門的なアドバイスを受けることが非常に重要です。
すべての患者さまに同じブラッシング方法が合うわけではありません。歯並びやお口の状態に合わせた方法での実施が大切です。
当院では患者さま一人ひとりに合わせたブラッシング方法を歯科衛生士が丁寧に指導し、正しいセルフケアをしっかりサポートしています。
また、歯ブラシの選び方や使い方だけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助清掃用具の活用方法についても、個々の状態に応じたアドバイスを行っています。
ご自身に合ったセルフケアの習慣を身につけて、歯周病を予防していきましょう。
歯周病の予防には、ご自宅でのセルフケアだけでなく、歯科医院でのプロフェッショナルケアも必須です。当院では、3か月に1度の定期検診とメインテナンスを推奨しています。
定期検診では、まず歯周ポケットの検査を行い、歯周病の進行状況を確認します。
続いて、毎日の歯磨きでは落としきれないバイオフィルムや歯石を専門の機械で除去。研磨によって歯の表面を滑らかにします。この処置により、汚れの再付着を防ぐ効果が期待できます。
さらに定期的にレントゲンを撮影し、あごの骨の状態もチェック。歯周病は初期のうちは自覚症状が少なく、気づかないうちに進行する特徴があります。そのため、目に見えないあごの骨の状態を確認できるレントゲン検査が非常に重要です。
セルフケアとプロフェッショナルケアを組み合わせることで、歯周病のリスクを最小限に抑え、健康な歯を長く維持できます。ご自身のお口の健康を守るため、ぜひ定期的な検診にいらしてください。
歯周病治療の基本は、お口の中から歯周病菌を減らすことです。具体的には、ブラッシング指導やプラーク、歯石の除去を行います。
マウスリンス(洗口剤)は爽快感を与えたり、口臭を抑えたりする効果がありますが、歯周病菌への効果はありません。歯周病は細菌感染によって進行するため、細菌の塊であるバイオフィルムを取り除かなければ進行を防げないのです。
バイオフィルムは排水溝などのヌメリと同様に、単に口をすすぐだけでは取り除けません。物理的に除去する必要があります。
抗生物質は痛みや腫れなどの急性症状がある場合に有効で、炎症を一時的に抑えることが可能です。しかし、抗生物質はあくまで炎症を抑えるためのものであり、歯周病の根本的な改善にはつながりません。
急性症状がある場合は、まず抗生物質で症状を落ち着かせ、その後歯周病治療を進めていきます。歯周病の進行を防ぐには、原因である歯周病菌を減らす治療が必要です。
そのため、マウスリンスや抗生物質に頼るのではなく、定期的な歯科検診と歯周病治療の継続が非常に重要です。歯周病菌を減らし、健康な歯を守りましょう。
歯周病は、歯の周囲組織である歯茎やあごの骨に炎症が発生する疾患です。
初期段階では歯茎が腫れる「歯肉炎」ですが、進行すると、歯を支えている骨が溶け出す「歯周炎」と呼ばれる状態になります。適切な治療を受けなければ、最終的には歯の喪失につながる重大な病気です。
歯周病の完全な治癒は困難です。しかし、症状をコントロールし、悪化を防ぐことは可能です。
歯周病の改善と再発防止には、患者さまご自身による日常的なセルフケアと専門的な歯科クリーニング、そして継続的な定期検診の三つが極めて重要な役割を果たします。
歯周病の代表的な症状は以下です。
これらの兆候がある場合は、できるだけ早い歯科医院への受診をおすすめします。早期の段階での処置により、症状の進行抑制が可能です。
貴布祢、美薗中央公園駅周辺で歯周病、歯槽膿漏、歯肉炎の治療ができる歯医者さんをお探しなら、ぜひ当院へ。「きぶね歯科医院」では、詳細な検査と丁寧なケアでお口の健康を守ります。飲み薬による治療も行っています。
検診・歯石取り・歯のクリーニング・フッ素塗布などもご予約いただけます。3ヶ月先のご予約もお気軽にどうぞ。
R6,1月より働き方改革の一環として
当院では、休憩時間の電話対応を
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